笹原博之 すててこ株式会社 代表取締役社長~紆余曲折人生の先にあるのは「笑顔」

会社

ネット専門店「すててこねっと」

「すててこねっと」という店の名前を聞いたことはありますか。下着や靴下、ストッキングなど「直接肌にふれる1枚目の服」を取り扱う店です。特徴的なのは、実店舗がなく、ネット専門店であるということ。福井県あわら市に本拠と物流倉庫を構えています。会社の中にはズラリと商品が並び、多数のメーカーのさまざまな種類の商品を取りそろえて全国に販売・発送しています。直接肌にふれるものということで、一番のこだわりポイントは品質。そのうえで合理化を推し進めてお買い得な価格を実現します。
社長の名は笹原博之。紆余曲折を経て、すててこ株式会社の社長に就任しました。

笹原博之社長の激動人生

笹原博之社長は1972年生まれ、福井県あわら市出身です。1995年に甲南大学経済学部を卒業し、大阪のアパレル会社である「CHIC(シック)」に入社しました。ここで接客と、婦人服についての商品管理を学びます。翌年には会社を辞めて、沖縄と東南アジア諸国を半年の長きに渡って放浪するという経験をしました。初めての外国、初めての放浪旅行で、日本と東南アジアの生活の違いに驚いたといいます。また、人生を見つめ直すきっかけにもなったそうです。
その後、生まれ故郷である福井に戻って「株式会社ささはら」に入社しました。24歳のことでした。前職の経験を活かして衣料品量販店の経営に携わったのです。同時に独学でホームページ作成を生尾、ネットショップ「すててこねっと」出店しました。ネット上でのやりとりだけで商品が売れたことで感動し、価値観が変わったそうです。
順調にすべりだした「すててこねっと」ですが、大変なことが起こります。パソコンが壊れ、全データが消えてしまったのです。自暴自棄になり、もうやめてしまおうと思ったのも確か。気持ちを切り替えて再び「すててこねっと」の運営に乗り出したのは、2005年のことでした。その後ネット事業に専念し、4億6,000万円という年商を誇るネット界の一大企業に成長しました。

「笑顔」の大切さ

苦労を経験して会社を育てた笹原博之社長が一番大切にしているのは「笑顔」です。お客様に「笑顔」を届ける会社をつくること。それを重視するようになったきっかけは、奥さんを病気で亡くしたことでした。ショックで笑顔を失い、奥さんのことばかりを考える沈んだ毎日を送ったといいます。
そんな日々があったからこそ、笹原博之社長は誰よりも「笑顔の大切さ」を知っているのです。会社でも社員たちに笑顔で接し、そのため社内は明るい雰囲気に満ちています。笹原博之社長も社員たちも若く、まだまだ可能性を秘めた会社です。

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