平松真実(MHエステイト株式会社代表取締役)満室になりやすい物件からわかる、いい物件を見つけるコツとは?

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空き室だらけの物件には何かしらの欠陥があると誰しもが考えます。一方で常に満室の物件はそれだけ住み心地がいいなど、何かプラスの要素がなければ満室にはならないと考えるのも自然です。つまり、いい物件を見つけるためには満室になりやすい物件を見つけることが大切だと考えた方がいいでしょう。

MHエステイト株式会社で代表取締役社長を務める平松真実氏も同じことを考えています。満室になりやすい物件の特徴をご紹介しながら、いい物件を見つけるコツを解説していきます。

家賃と設備が吊り合っている

なぜ満室の状態を維持できるかといえば、費用対効果、つまりコスパがいいからです。今の環境に対する費用対効果がいいから長く住もうと考え、2年おきの更新料を支払ってでもその物件に住み続けようとします。この場合のコスパとは家賃と設備が吊り合っていることです。

最近だとネット環境が整っているかどうかも大事な要素であり、モニターがついていて防犯性能もあり、室内に洗濯機を置けるので女性が安心して洗濯が行えるなど、家賃がそれなりにかかってもそれに見合う設備があれば納得して住んでもらえます。

一方で家賃がかなり安く、設備が最低限のものしかなくても、家賃の安さを大切にしているのであれば特に問題にはならず、住み続けることでしょう。空き室になるのはこのバランスがとれていないケースで、やたらと家賃が高いのにサービスが悪い、家賃が安いと言ってもいくらなんでも許容できないトラブルが多いなどのことがあれば空き室になりやすいです。

満室になりやすい賃貸物件は家賃を支払うだけの費用対効果がある物件です。満室の物件の多くは設備が充実し、家賃もそこまで高くありません。あなたが考える予算の中で最も充実している設備の物件を探していくと、最も理想とする物件、ある程度妥協しても許せる物件が見つかることでしょう。

管理が行き届いている

満室になりやすい物件は基本的に管理が行き届いており、清潔さを感じさせます。入居者が最もストレスを感じるのは住人同士のトラブルであり、そのトラブルに管理会社がどのような対応をするかです。

特にありがちなのは騒音ですが、管理会社によっては解決しようとしないところも少なくなく、しぶしぶ張り紙で対応するところも。解決しようとする姿勢を見せるだけでも満足感につながるほか、より慎重に暮らそうとする姿勢も引き出せるので多くの人にとってプラスに働くことは間違いありません。

ゴミ出しなどもトラブルになりやすいですが、ゴミ収集スペースを常に使いやすくしておき、清潔さを確保すれば余計に汚くなることもなく、住人もきれいに使おうとします。もちろん管理を行き届くようにするには手間がかかりますが、手間を惜しまない姿勢はとても大事であり、必要なことです。

管理を行えば行うほど利益が出るわけではないので、軽視するところは軽視しますが、MHエステイト株式会社の平松真実さんは管理を疎かにする大家さん、オーナーさんのアパート・マンションは空き室が多いと考えています。

1つのコンセプトを生み出して特化している

MHエステイト株式会社の平松真実さんは、1つのコンセプトに特化したアパートが人気になりやすいことを知り、驚いています。家賃の高い物件では複数人が住むシェアハウスが一般的ですが、最初からシェアハウスに特化して物件を確保することで満室状態を常に作り出すことができます。

シェアハウスの場合、1人が抜けたとしても別の誰かが住んでいるのですぐに空き室になることはありません。そして、抜けた穴を埋めるのもそこまで難しくなく、家賃の配分は住人で行うにしても最終的に管理会社などに入るお金に変化はありません。

シェアハウスであれば難しい審査もそこまでなく、色々な制約もなく住むことができることもあって、若者に人気です。しかも、1人では住めないような物件も複数人なら住めるので、都心で生活したい人にはありがたい状況と言えます。

シェアハウスにも人気や不人気があり、何十部屋もあるのに空き室が1つしかないようなところも。それはプライベートがしっかりと確保されていたり、シェアハウスでありながら各個室に鍵があり、インターフォンまであるなど、普通のアパートを借りるような感覚でいいのです。

もはや普通の物件を借りるよりシェアハウスで事足りる人も出てきています。時代は大きく変化し、女性専用のシェアハウスも登場するなど、より安心して暮らせる環境がシェアハウスでも作り出せるようになり、住みやすそうなシェアハウスにいい物件のコツがあると言っても過言ではありません。

シェアハウスを探してみて良さそうに思ったポイントをピックアップし、物件探しに活用するのもいいでしょう。

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