重光克昭 味千ラーメンチェーン本部重光産業株式会社 代表取締役社長~熊本ラーメンを世界へ

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愛される熊本ラーメン


国民食ともいえるラーメン。中でも熊本のラーメンは有名で、ラーメンファンならずとも、食べたことがないという人はいないのではないでしょうか。
ここに「熊本生まれ世界育ち」と評されるラーメンチェーンがあります。国内76店舗、世界835店舗という店舗数を誇る味千ラーメンチェーン本部重光産業株式会社のことです。
豚骨スープのこってり感と中太面が絶妙に絡み合う「復刻ラーメン昭和味」、厚切りのチャーシューたっぷりの「贅沢切り炙りチャーシュー麺」などが人気のラーメンチェーンで、創業1968年という老舗です。
その特徴は、何といってもスープにあります。久留米ラーメンにニンニクを加えたのが、味千ラーメン創業者・重光孝治でした。素朴且つ力強い味わいはたちまちのうちに評判になったといいます。
現在は2代目・重光克昭が社長として、先代以上の活躍を見せています。特徴は何といっても積極的な海外展開。熊本のラーメンを世界へ広めた秘訣、そして重光克昭の原点は何なのか、探ってみました。

世界の「熊本ラーメン店」

1968年に、僅か8席という小さなラーメン店としてスタートを切った味千ラーメン。先代の作り上げた味を受け継いだ2代目は、このおいしさを多くの人に分かってもらいたいと、積極的にフランチャイズ展開を図りました。北は北海道、そして南は沖縄まで。国内76店舗という広がりを見せました。
そればかりではありません。欧米はイタリア、フィンランド、アメリカ、カナダへ。そしてアジアは中国、モンゴル、タイ、マレーシア、シンガポールなど。12の国と地域に、計835店舗という規模で展開し今や世界の「熊本ラーメン店」として認められています。

もちろん苦労もあったと言います。熊本以外、九州以外の場所に店舗を作る場合は、受け入れられやすいようにその土地柄に即した新たなメニューを考えることもあるといいます。お箸を使用しない海外の場合は尚更工夫が必要でしょう。
熊本の味、その伝統を大事にしながらも、変化を恐れずに1杯の丼に向き合う。その姿勢が、世界で多くの人に愛さる理由なのです。

重光克昭の人柄

そんな味千ラーメンチェーン本部重光産業株式会社を率いる重光克昭社長は、1968年9月19日生まれ。何と味千ラーメン創業の年に生まれました。まさに味千ラーメンと共に育った生粋のラーメンっ子です。
性格は、直球勝負と自称しています。野球が大好きで、味千シニアチームで大活躍。味千拉麺野球部の応援の熱量も凄まじいものがあるとか。
更には、1995年の阪神淡路大震災、2011年の東日本大震災、そして2016年の熊本地震には、味千ラーメンとして災害ボランティア活動にも貢献しました。
そんな忙しい日々の中、毎月22日・味千感謝デーには、社長自ら厨房に立ちラーメンを作る姿勢を貫きます。お客様の顔を見ながら1杯のラーメンを作る──重光克昭の原点はそこにあるのです。

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