帝国ホテル代表取締役社長、定保 英弥の生い立ちは?入社から社長になるまでのエピソード!

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帝国ホテルのサービスや業績は?

今回ご紹介するのは定保 英弥さん。「株式会社帝国ホテル」の代表取締役社長です。
1890年、日本の迎賓館として誕生した「帝国ホテル」。以降、120年以上の長きに渡って日本のホテル業界を牽引し続けています。帝国ホテル東京には客室が931室もあり、なかには国内外のVIPをもてなすための専用ルームも。言わずとしれた高級ホテルですが、宿泊部門での売上は実は全体の20%しかありません。残りの売上は何が構成しているのでしょうか?
もっとも大きな売上を占めるのが宴会部門で、全体の約35%。帝国ホテル東京内で行われる結婚式などもここに含まれます。ほかには、ホテル館内の直営レストランでの売上。帝国ホテル東京内には直営のレストランやラウンジが9店舗あるほか、ルームサービスでの売上も。こちらが約20%です。あとは、外販事業部門、不動産事業部門なども売上の一部を担っています。
イメージ以上に多角的なビジネスを展開している帝国ホテル。社長である定保英弥さんは、どんな方なのでしょか?

定保 英弥さんの生い立ちは?

定保 英弥さんは、学習院大学経済学部を卒業後、帝国ホテルに入社されました。
幼少期は、航空会社勤務の父親の仕事の都合でドイツや香港に住んでいた経験があり、日本に一時帰国した際に帝国ホテルに宿泊した経験があるそうです。そのときの重厚な雰囲気や凛とした空気は、大人になっても思い出として残っていると語っています。そのような経験から、海外と関わる仕事がしたいと思い、帝国ホテルへの入社を決めたそうです。

■定保 英弥さんが帝国ホテルに入社して社長になるまで

定保さんは、入社当初からエリートだったわけではないようです。入社して最初の1年半は研修期間で、清掃やベ調理場、ベルマン、ウェイターなどを経験し、現場を回られたそうです。この間、ワインのコルクを上手に開けられない、客室の清掃に時間がかかりすぎるなど、いくつもの失敗をしたと語っています。
その後は営業部に配属。都内の大使館の担当になりました。そして29歳のときには、念願かなってロサンゼルス案内所に異動になり、アメリカに駐在することになります。
インターネットのない時代にアメリカの西側全般という広い範囲を任され、旅行代理店や企業をひたすら回り続けた定保さん。その結果、アメリカからのお客様が2割も増えたそうです。この経験で行動力やプレゼンテーション力が身についたと語っています。
日本に戻ってからは宿泊部に配属され、管理職に。その後課長として営業部に戻り、部長や副総支配人を経て、帝国ホテル東京の総支配人になりました。総支配人になった当時はまだ48歳。年齢的に若かったころから、身の引き締まる思いで臨んだそうです。
そして2013年になると、代表取締役社長に就任しました。「伝統を次の世代に継承する」「未来へ続くための礎を築く」ことを社長の使命だと語っています。

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