大石俊樹 日新製薬株式会社 代表取締役会長~「ジェネリック医薬品」にとって大切なものは

会社

年商145億円の秘訣

「ジェネリック医薬品」という名前を耳にすることがあります。先発の薬と効果は同じで、価格は安いということで、お医者さんで処方されることも多いのではないでしょうか。
山形県で1957年、日新薬品株式会社から分化するという形で創業した日新製薬株式会社は、主にジェネリック医薬品、医薬部外品、動物用の医薬品を製造販売している会社です。資本金5000万円から始め、年商145億円まで成長しました。本社は山形県。東京には事務所を、そして川越と荒谷に工場を設置しています。
医薬品は信頼が第一です。信頼を守るためには品質に絶対に妥協しないこと。常に完璧であることが求められます。社員ひとりひとりがそれを意識し、健康に貢献することに誇りを抱いています。

「ジェネリック医薬品」の利点

病院で処方される医薬品の価格は厚生労働省によって明確に金額が定められています。「薬価」と呼ばれるものです。この価格は開発にかかった時間や手間、それから使用頻度などを考慮して定められるものです。
日新製薬株式会社が扱うジェネリック医薬品は「後発医薬品」とも呼ばれ「先発医薬品」の特許が切れてから販売されるものです。もちろん新薬と同じ効果がなくてはならず、品質や安全性が国に認められた薬です。先発医薬品に比べると開発費がかからないため、価格も安く抑えることができます。
少子高齢化社会といわれる日本では、医療費が年々増加しており問題となっています。ジェネリック医薬品は薬の効果は同じでありながら価格が安く設定されているため、医療費削減も期待されます。当然ながら私たち患者が支払う薬剤費も安くすませることができるのです。
また、あとから作るので製剤に関する技術も上がっています。粒の大きさや溶けやすさなど細かな工夫をこらした飲みやすい薬を作ることができるのもジェネリック医薬品の利点のひとつとして挙げることができます。
代表の大石俊樹は、会社経営にあたり品質管理の徹底を掲げました。医薬品にとって何よりも大切な「信用」を得るため、日々新しい技術を学び、最新の設備の導入を図っているのです。

大石俊樹の人柄

日新製薬株式会社の代表である大石俊樹は、1947年生まれ。中央大学商学部出身です。いつもは自社の製品の品質に厳しく目を光らせている大石俊樹も、休日は家庭菜園で土に触れて癒しを得るといいます。座右の銘は「立って半畳、寝て一畳」。自分は必要以上の富はいらない。利益は社員や地域、そして患者さんに還元するべきだという考え方で、戦後の苦しい時代を生き抜いてきた大石俊樹の人柄を表しているものです。

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