宮崎健治 アンフィニ株式会社 代表取締役社長~「MADE IN福島」の情熱

会社

前職は経済企画庁勤務

エネルギー戦略に高い関心を持っている人も多いのではないでしょうか。環境問題に注目が集まる中、世界的に脱石炭・石油という流れが加速しています。
福島県双葉郡楢葉町に巨大な本社工場を構えるアンフィニ株式会社は、太陽光発電に着目した会社です。東日本大震災、それに伴う原子力発電所の事故で福島県は大きな被害を受けました。そんな福島の地でこそ行うべき事業として、アメリカのIT企業の工場を参考に大規模な太陽パネル製造工場を建設したのです。それは、日本最大規模といっても過言ではないスケールの工場です。社長の名は宮崎健治。前職は経済企画庁勤務という異色の経歴の持ち主でもあります。太陽光パネルの製造・販売だけでなく、太陽光で造られた電力の小売事業も行い、地域の、そして日本の未来のエネルギーを担おうと意気込む注目の社長です。

Link with the future

アンフィニ株式会社の工場では最新型の高効率太陽光発電パネルや、豪雪地帯で重宝する融雪モジュール付きの太陽光発電パネルの研究も行っています。宮崎健治社長は経済企画庁時代の経験から、これからはリユースの時代がくると確信。地球の資源をムダなく繰り返し使おうという循環型社会を目指してこんな標語を立ち上げました。
「Link with the future」──未来に繋がることをしようという意味です。この理念のもと、 再生可能エネルギーを使った事業に取り組んできました。再生可能エネルギーといえば、これまでヨーロッパが牽引してきた印象があります。そんな中で、自社ブランドの「ジャパンソーラー」を立ち上げた意義は大きいといえるでしょう。太陽光パネルといっても、地域の気候や環境によって求められる性能はまったく異なります。日本は南北に長く、四季の変化が特徴です。地域によっては塩害や豪雪などに悩むところもあり、太陽光パネルを設置したくても自然環境によって邪魔されてしまうということもしばしば。アンフィニ株式会社は太陽光パネルの大きさや規模ではなく、それぞれの地域の特性に合わせたパネルに注目しました。それらの地域でも使うことができるパネルを製造するためには国内自社工場がどうしても必要だったのです。

福島から世界へ

社内は若手のスタッフが多く、地元出身者も多数を占めており、環境や復興に対しての思い入れも強いといいます。年功序列制度をとっていないので、年齢やキャリアと関係なく昇給・昇格が可能という社風も彼らのやる気を後押ししていると言えるでしょう。
福島県は県内で使用するエネルギーの全てを再生エネルギーでまかなうという方針を掲げています。アンフィニ株式会社と宮崎健治社長は、地元福島のために、そして福島で造った太陽光パネルを全国・全世界へ展開させようという熱意をもって日々の仕事に取り組んでいきます。それが「MADE IN福島」の情熱なのです。

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