平形澄子 株式会社ウィルビー・インターナショナル 代表取締役社長~「人種のるつぼ」をまとめあげるパワー

会社

外国語を扱う仕事

海外の映画やドラマに夢中という人は多いのではないでしょうか。その時にお世話になるのは字幕や吹き替え。現地の言葉を日本語に変えてくれる存在です。
1983年創業の株式会社ウィルビー・インターナショナル──通訳や翻訳を引き受ける会社です。グローバルな時代で学校の英語教育も進んでいる中ですが、やはり日本語に頼ることが多い我々にとって、この会社は強い味方となります。
取り扱い言語は英語、ドイツ語、フランス語からアラビア語、スワヒリ語、中国語、ベトナム語など約50言語。世界地図を俯瞰するように各地の言語の専門家が揃っており「ことば」に困った人の頼れるアドバイザーとして活躍しています。
事業内容は会議やインタビュー・プレゼンなどの通訳、契約書やマニュアル・書籍の翻訳、映画やドラマの映像翻訳など外国語に関することならば何でも。イベントのMCやナレーションも引き受けます。
日本と海外を行き来しながら幼少期を過ごし、多国語を操ることができるようになった平形澄子が社長を務めています。

異文化との出会い

社長である平形澄子が異文化に触れたのは6歳の頃のこと。横浜からアメリカのシアトルに船で向かった時でした。初めての外国であるキューバ旅行の船上です。ダンスを踊る外国の男女、そして飛びかう異国の言葉。澄子少女は初めて触れた異文化、異言語に感銘を受けたといいます。
中学は日本、高校はイギリス、それからタイにも滞在しました。その後イギリスの美術系専門学校に通うことになりました。
呼吸をするように外国語を駆使する澄子女史は長じて後、得意な言語を扱う会社を立ち上げます。1983年のことです。世はバブルの時代でした。舞台の通訳、テレビの仕事、来日した大物歌手の通訳など華やかな時代に相応しく、仕事はどんどん舞い込んできました。
この時代の経験が底力となって、後の不景気の時代を株式会社ウィルビー・インターナショナルは乗り切ることができました。

平形澄子の言葉の力

会社には様々な国籍の人材がそろい、いわば「人種のるつぼ」となっているそうです。
平形澄子は彼ら彼女らの力を借りて、会社の中でグローバルな世界を作っているのです。そこには、闘争もテロもない平和な世界が広がっています。
様々な価値観や文化を持つスタッフをまとめる上で苦労したことは数あれど、平形澄子はいつもこの言葉を乗り切るのだそうです。「どんな仕事も大変だ。でも暇しているよりは絶対楽しいぞ!」
力強い言葉がスタッフたちのパワーとなっているのです。

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