栗原清 株式会社天高く 代表取締役会長兼社長~「ラーメンで世の中を明るくしよう!」社長兼会長の挑戦

会社

日本食=ラーメン?

日本食といえば何を想像します? 寿司、天ぷらなどの和食を始め、日本にはこだわりの食が数多くあります。とりわけ「ラーメン」は日本の食文化の最先端を走る存在といっても過言ではないでしょう。富山県射水市に本拠を構える「株式会社天高く」は「富山ブラック」でおなじみの有名ラーメンチェーン「麺屋いろは」を抱える会社です。社長の名は栗原清。なんと社長兼会長という肩書で、株式会社天高くの屋台骨でもあります。
1992年金沢市でラーメン屋を創業したのが始まりでした。翌年に株式会社天高くに組織変更し、名物「富山黒醤油らーめん」の販売を開始します。この「富山ブラック」が評判になり、マスコミにも大きく取り上げられるようになりました。2007年には東京お台場で開かれたイベント「ラーメン国技館」に出店し、富山ブラックは大ブレーク。その後、国内はもちろんアメリカや中国、東南アジアに店舗を拡大していきました。

「富山ブラック」

株式会社天高くといえば、「富山ブラック」。正式名称「富山ブラック黒醤油らーめん」は、黒いスープの黒醤油ラーメンです。見た目からは味が濃いように思われますが、口にしてみるとキレのよいあっさりとした味わいと深いコクに驚きます。
その秘密は醤油にありました。スープに使う醤油は独自の製法で作られ、塩分控えめ。その代わりに旨み成分をたくさん含んだ濃厚な魚醤です。この醤油と、丸鶏などから出汁をとった食肉系スープ、それから白エビや宗田ガツオから作られた魚介系スープを絶妙な配合で合わせることによって富山ブラック黒醤油らーめんは完成します。創業からずっと、つぎ足しながら作られる魚醤と、肉・魚からなるスープ。これらが合わさることで奥行きのある味わい深さが作られるのです。

「ラーメンで世の中を明るくしよう!」

栗原清社長兼会長は、1954年群馬県で生まれました。前職は大手運送会社社員という異色の経歴の持ち主です。「富山ブラック黒醤油らーめん」は、東京ラーメンショーで通算5度も日本一という栄冠に輝きました。栗原清社長兼会長はこの栄冠にあぐらをかかず、日本のラーメン文化の担い手として海外にその魅力を届けることに腐心しています。
日本におけるラーメン文化は深く、ご当地ラーメンは今や地域産業のみならず、観光業を支える存在にもなっています。落ち込んでいる人も、うちのラーメンを食べれば明るく元気になること間違いなしと、各地のラーメン店がしのぎを削っているという状態です。そんなライバル店たちと切磋琢磨しつつ、栗原清社長兼会長は更なるラーメン道を追求していきます。栗原清社長兼会長の合言葉、それは「ラーメンで世の中を明るくしよう!」。

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