市場における「穐田誉輝」の注目度
2018年5月15日のことです。日本の市場に衝撃が走りました。カカクコム、クックパッド代表執行役として名をあげた穐田誉輝氏が、株式会社くふうカンパニーを設立すると公表したのがこの日だったのです。
その後2018年10月1日に、株式会社オウチーノと株式会社みんなのウェディングの共同株式移転により、株式会社くふうカンパニーが設立されました。
くふうカンパニーは何を目指すか
くふうカンパニーは「くふうで生活を賢く、楽しく。大切なイベントを応援したい」というコンセプトで誕生した会社です。
元々、株式会社オウチーノは住宅購入や賃貸、リフォームなど住宅関係の情報提供事業を行っていました。みんなのウェディングは、その名前からも分かるように、結婚式場の口コミサイト運営事業を手掛けていました。
どちらも人生において重大なイベントにかかわる会社です。この2社が、互いのノウハウを連携しながら、より質の高いサービスを幅広く展開していこうというのが穐田誉輝氏が設立した「くふうカンパニー」なのです。
株式会社オウチーノと株式会社みんなのウェディング、どちらの会社も提供する情報は新鮮だし、企画も優れていました。ですが、伸び悩んでいたのは事実です。専門ポータルメディアは閲覧数や利用ユーザーの数は維持してはいるものの、今後の成長性を見込めるかどうか、その点については疑問視されていたのです。
穐田誉輝氏は、業種別に専門ポータルメディアを再編成し、新たなる情報インフラを再構築して活用を目指したのでした。そうしてできた「くふうカンパニー」は、このような専門ポータルメディアを集約した大きな受け皿として、多くの人の役に立つプラットフォームを目指すものなのです。
穐田誉輝の経歴と展望は
穐田誉輝は1993年に青山学院大学を卒業後、会社員の経験を経て後、35億円の資本を集めて株式会社アイシーピーを設立しました。その後、実力が評価されてカカクコムや、クックパッド代表執行役に就任しました。現在はくふうカンパニー取締役会長に就任しています。輝かしい経歴は、まさに日本が誇るトップ実業家の代表といっても過言ではないでしょう。
そんな穐田誉輝氏が、会社員時代から常に心がけていることは何だったのでしょうか。
会社に雇われているという意識はありませんでしたと穐田誉輝氏は言います。貰っている給与以上の成果を出して会社に提供する。そして、その代わりにその会社ならではのビジネスエッセンスを吸収して自分の身につけることを意識していたそうです。
それを、穐田誉輝氏は”ギブ・アンド・テイク”の関係と表現します。雇われていた頃から、経営センスを鍛えるために些細な決断であっても、自分なりの意思決定を行うように訓練していたそうです。
穐田誉輝氏が今後、くふうカンパニーで大切にしているのは「ユーザー視点」という概念です。ユーザーが必要としている情報を網羅するために、くふうカンパニーはどんどん大きく成長していきます。そのために仲間を集めて、新規の事業を立ち上げるという挑戦を行います。
新規事業立ち上げに際して、穐田誉輝氏は有能な若手を見出して事業そのものを任せるそうです。ビジネスモデル構築や、ビジネスプラン作成をその人に立てさせて、自分で行動できるようにして、サポートは最小限にとどめるのです。
人任せにしてしまうのは不安ではないかと思いますが、それは穐田誉輝氏自身が会社員時代、上司に邪魔されたくないと思っていたからなんですと笑います。自分で考えたプランで成功しても失敗しても、それは本人の成長に繋がることなのでプラスに捉えられるそうです。
株式市場“穐田銘柄”とは
穐田誉輝氏は創業後、間もないというベンチャー企業に必要な資金を供給する「エンジェル投資家」として知られています。株式市場では、穐田誉輝氏が投資した企業を“穐田銘柄”と呼ぶそうです。“穐田銘柄”は、穐田誉輝氏も唸るビジネスモデルを講じた会社として、注目を集めています。
起業するには資金が必要です。それは、穐田誉輝氏も自分の経験としてよく知っていることです。そればかりではなく、起業後に資金が尽きてはビジネスは頓挫してしまいます。どんなに人の役に立つ素晴らしいビジネスでも、初期の資金不足が原因で潰れてしまうという例がかつて多くありました。そんなことがあったら、世の中の人にとって損失になってしまいます。そこで穐田誉輝氏はこれぞと見込んだベンチャー企業に資金提供を行って、世の中に「便利」をふやす工夫をしているのです。
まとめ~穐田誉輝とくふうカンパニーの将来
事業家、投資家として、さまざまな事業を見てきた穐田誉輝氏。カカクコム、クックパッドに続いて「くふうカンパニー」では、人々の暮らしの便利をとことん追求していきます。今後、日本ベンチャー界のカリスマである穐田誉輝の下、もっと多くのポータルサイトを傘下に組み込み、マルチメディアを目指すと宣言しています。
くふうカンパニーグループに仲間入りする新興ベンチャー企業は今後どんどん増えていくでしょう。そして私たちの暮らしはもっと便利になっていくに違いありません。
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