宇津伸郎 橙雅交通株式会社 代表取締役社長~少人数グループ旅行業界のパイオニア

会社

少人数旅行の需要

旅行というと、どのようなイメージを抱くでしょうか。ブラッと1人で行く旅や、仲間と数人でのいわゆる個人旅行。それから旅行会社が主催したパックツアーなどの団体旅行。これらの中間にあたる旅行業に目をつけた1人の社長がいます。その名は宇津伸郎。2009年、茨城県笠間市で創業した橙雅交通株式会社を率いる人物です。
10名程度という小旅行に特化し観光から移動まで、旅行の全工程をトータルで扱う会社です。少人数の旅行の運営というのは、旅行会社にとっては儲けが少なく魅力がないというのがこれまでの常識でした。宇津伸郎社長は、これまで誰も掬い上げてこなかった少人数旅行の需要を掘り起こし、事業として展開するに至りました。

バスへのこだわり

4~13名程の小グループ旅行は、旅行会社にとっては利益を得にくいものとして嫌厭されてきました。あまくでグループ旅行という扱いなので高い料金を設定できないうえに、大人数でのツアーのように大勢のお客様から広く薄く儲けを得るという手法もとれないからです。
そんな中、橙雅交通株式会社は高級感あふれるバスを移動に用いることによって、お客様の満足感を高めて利益に繋げるという手法を編み出しました。自前の車両は社長自ら内装やレイアウトを考えて、専門業者の協力を得て作りました。そして厳格な審査が必要とされるグリーンナンバーで車両を登録しています。
この車両を使用して、少人数での旅行を企画しているのです。近年のヒットは「おとなの修学旅行」。月に3コース程度を企画し、各地の隠れた名所を巡るコースは毎回満席という人気商品となっています。気心の知れた仲間たちだけでの小グループの旅。しかも乗り換えなどの面倒がなく、出発時間も厳密でないバスでの旅行は快適だと満足度は高く、日本でも数少ない小規模グループ旅行会社として成長を続けています。

社長の休日とは

宇津伸郎社長は1979年生まれ。趣味は「旅行」とあります。仕事も趣味も旅行という、根っからの旅好きとして知られています。会社の設立を志してからというもの、完全に丸1日休日という日はないそうですが、仕事に取り組むことが楽しくて休みがあると落ち着かないというコメントをしているので驚きです。
それでも乗務の仕事が数日入っていない時は、格安航空券を利用して海外へ飛ぶそうです。趣味の旅行と、会社のPRという仕事を兼ねての旅ですね。外国の文化に触れて英気を養い、帰国すると直ぐにまた会社に直行します。バイタリティ溢れる社長の活躍から、今後とも目が離せません。

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