共生バンク株式会社代表である柳瀬公孝(栁瀨公孝)が考える会社の方向性と目標とは?

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事業の多角化を行い、1つ1つの柱を万全にすることで会社経営の基盤を盤石にしていくのが一般的な企業の在り方です。そのため、どのように多角化を展開していくのか、その方法や手腕が問われようとしています。主に不動産の仕入れや開発を行っている共生バンク株式会社でも事業の多角化を行っています。その共生バンク株式会社で代表取締役CEOを務める柳瀬公孝さんは、共生バンクグループをどのように大きくし、どんな方向性で経営にあたっているのでしょうか。

共生バンクグループの事業とは

共生バンクグループでは主に3つの柱に分けて、事業が展開されています。その1つが先ほどもご紹介した不動産の仕入れ・開発です。不動産の開発事業とファンド事業がこの中に組み込まれています。もう1つが社会貢献・先進的開発に関する事業で、この中では社会福祉や航空、テクノロジーの各事業を展開。そして、不動産の価値を高める事業も展開しており、ホテル、農業、テーマパークが該当します。

共生バンクグループの場合は1つの大きな軸が不動産で、それをサポートする形で複数の事業が展開されている形になっています。特に不動産開発に関する事業では、成田空港近くで展開する共生日本ゲートウェイ成田プロジェクトを行っており、莫大な経済効果を生み出す1つの大きな街を造ろうと計画中です。共生バンクグループの事業は1つ1つが大変夢に詰まったものが多いことがわかります。

もう1つの主軸ファンド事業

共生バンクグループの主軸である不動産を活用した事業では、ファンド事業もあります。このファンド事業は「みんなで大家さん」シリーズが一般的で、テレビCMでも登場するなど、みんなで大家さんというコミカルな名前を知る人も増えつつあります。みんなで大家さんシリーズは、想定利回りが6%台と近年の資産運用においては優等生の数字を残す金融商品で、年6回の分配が行われます。

みんなで大家さんシリーズでは、元本保証の確立を高め、それでいて収益性を確保するといういいとこどりの金融商品として確立しようとしています。柳瀬公孝さんが狙っているのは、不動産投資が本来持つネガティブな部分を解決するようなもの。例えば不動産投資の場合、不動産を購入する必要に迫られ、自宅のローンとは別に投資用不動産のためにローンを組み、二重ローンを余儀なくされるケースがあります。管理も面倒で現金化までに時間がかかるのもネガティブな要素となっています。

しかし、みんなで大家さんシリーズの場合は、特定の不動産を決めて、そこに何口出資を行うかで投資を行えます。例えば1億円の不動産があるとすれば100口分の出資が募集され、その中で何口購入するかという形で不動産投資が行えます。撤退する際にも現金化がしやすく、賃貸管理などの手間も全くかかりません。これは不動産特定共同事業法という法律に基づいて行われており、東京と大阪でそれぞれ事業許可が出されています。

このような仕組みをとっているため、安心して出資が行えるようになっており、うまい話でありながら、ちゃんと仕掛けは万全にしてあるというわけです。

共生バンクの社会福祉事業外と知られていないテーマパーク事業

柳瀬公孝さんが率いる共生バンクグループでは、テーマパーク事業も展開しています。現在展開されているのが伊勢忍者キングダムです。ホームページには「ともいきの国」と書かれており、柳瀬公孝さんが大切にしている「ともいき」の精神がしっかりと刻み込まれています。伊勢忍者キングダムはメディアに取り上げられる機会も多く、テレビ東京で包装されている「緊急SOS!池の水ぜんぶ抜く大作戦」でも伊勢忍者キングダムの中にある池の水が抜かれました。

この伊勢忍者キングダムは敷地面積は33ヘクタールで、総工費が300億円という規模で作られていますが、元々は伊勢戦国時代村としてオープンし、1993年から長らく人気のテーマパークでした。しかし、段々と人気が落ち、年間200万人の来場者が8万人まで激減する時代となり、2016年柳瀬公孝さんが社長を務める共生バンクグループが買収して今の形になっています。

柳瀬公孝さんは実に100億円の費用をかけてリニューアルを行い、安土城の再現、安土城のホテル利用など奇抜な計画を立てている状況です。そして、伊勢忍者キングダムもまた金融商品として展開され、想定利回り7.0%の案件として売り出されています。みんなで大家さんの物件概要では2億円以上の賃貸利益を想定しており第1回の利益分配から年利7%ほどの分配金が支払われています。現在も分配が続いており、今も運用中であることがわかります。

共生バンクの社会福祉事業

共生バンクでは社会福祉事業を展開し、ともいきの精神を存分に発揮しています。その中の1つが障害児通所支援施設。あまり聞き馴染みのない障害児通所支援ですが、障害を抱える子供が自宅から通ってサービスを受けられるもので、18歳未満の子供を対象に設けられています。また企業主導型保育事業所として保育園を設置したり、学童教室を運営したりと、社会福祉事業も展開。子供たちの成長を力強く支える活動も行っています。

ともいきは共に生きると書くため、みんなが支えあって子供を育てていくという理念を感じさせます。ともいきの考え方は今後急速な人口減少社会を迎え、これまでの資本主義社会では必ず限界が生じるため、ここから脱却しなければならないという柳瀬公孝さんの考えが色濃く出ています。自分のスキル、ポテンシャルを発揮して活用できる環境を作り出す、そしてこうした環境で生み出された価値をより広めていく社会を目指すために、社会貢献活動を行っていくと共生バンクグループのホームページに書かれています。

社会福祉活動をやろうにも、継続性のある仕組みを作らなければ大変です。その継続性のある仕組みを作り上げて実際に動かしていく、それが共生バンクグループのやり方であり、柳瀬公孝さんが考えるともいきの精神と言えるでしょう。

まとめ

共生バンクグループの会社の方向性として資本主義から共生経済への移行、協力しながらそれぞれが利益を得られるようにするという、ひとり勝ちやひとり負けを誘発しない社会にしていく狙いがあるのかもしれません。今後の目標は、みんなで手を取り合って生きていける社会を目指すことなのでしょう。柳瀬公孝さんが考えるビジョンは段々と具現化し、伊勢忍者キングダムのように徐々に結果が出ているものもあります。

成田空港周辺にできる巨大な街がどのような結果をもたらすのか、そして、ともいきの精神は日本人に受け入れられるのか、柳瀨瀬孝さんの次の一手に注目が集まります。

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