畑田康裕 株式会社ハタダ 代表取締役社長~愛媛の伝統菓子をリニューアル・その理由は

会社

愛媛のお菓子といえば…

愛媛土産と聞いてお菓子の姿がいくつか思い浮かぶように、愛媛県には名物が多くあります。愛媛県新居浜市にて、1933年創業した株式会社ハタダの「ハタダ栗タルト」もそのうちのひとつではないでしょうか。JRの売店や土産物売り場、高速道路のサービスエリアや空港などで見かけたという人も多いかと思います。
そんな「ハタダ栗タルト」を作っている株式会社ハタダは和・洋菓子の製造と販売を手掛ける会社です。卸売りや喫茶の営業など、業務は多岐に渡ります。四国では知らない人はいないと言われるのも当然。店舗数は四国四県と岡山県で実に直営店17店舗、FC契約店45店舗を誇ります。どんな町にもある馴染みのお店のいつもの味──地域密着型の和洋菓子専門店として、四国のみならず全国的に人気を博している理由でもあります。営業所6か所と製造工場4か所を抱え、供給と営業に漏れがない体勢を構えます。

誕生40年の主力商品のリニューアル

株式会社ハタダの看板商品は「ハタダ栗タルト」。洋菓子というイメージの強いタルトですが、意外なことにその歴史は古く江戸時代発祥の愛媛のお菓子なのです。厳選された小豆、栗、柚子を使用して、1本ずつ丁寧に巻き上げたロールケーキのような形状と、どこか懐かしさを感じる優しい甘さが今でも人気のお菓子のひとつです。タルトに栗を加えたのは、40年前のこと。ハタダが初めてだそうです。1975年の発売以来、多くの人に愛されてきた「ハタダ栗タルト」は、25年連続でモンドセレクションを受賞するという安定の商品なのですが、このほどリニューアルを試みました。
売上を保っていた看板商品を前面リニューアルするのはどういう理由なのでしょうか。
それは、めまぐるしく変化する時代の中、ハタダ栗タルトをこの先も守り続けていくという決意の表れでした。変化のない商品はいつか、人々の舌に合わなくなってしまいます。時代に合わせて「変わること」を受け入れるということが、誕生40年というハタダ栗タルトが今後40年、いえ、それ以上の先の未来にも変わりなく愛されることに繋がるのです。

社員のための社長

「ハタダ栗タルト」の他にもケーキやシュークリーム、焼き菓子、わらびもちなどの和菓子やプリン……様々なお菓子を製造・販売する株式会社ハタダの社長は畑田康裕。2013年に就任しました。
株式会社ハタダの特徴の一つに多彩な報奨制度があります。全従業員対象に新人賞や優秀社員賞といった全部で13の賞を設定し、毎年表彰会と懇親会を開催しています。また社員の研修旅行も毎年行われています。企業見学を兼ねたものですが、これを楽しみに日々の仕事に励む社員も多いとか。社員の親睦を深めるための工夫、そして彼らのモチベーションをあげる努力を行うのも、株式会社ハタダ社長・畑田康裕にとって大切な仕事のひとつなのです。

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