梶原隆司 株式会社ツインズ 代表取締役~ファブレスメーカーの先駆け・アイデアの生まれる瞬間とは

会社

「ファブレスメーカー」とは

「ファブレスメーカー」と呼ばれる企業についてご存知でしょうか。工場を持たない会社を指す造語です。工場という生産設備を自社で備えずに、開発した各製品の製造を外部の会社に委託するというシステムは、初期投資が少ないという利点から今注目を集めているビジネスモデルでもあります。
千葉県船橋市に本社を構える株式会社ツインズは、ファブレスメーカーの先駆けとしてあらゆるジャンルの「ものづくり」を行う会社です。新潟出張所兼配送センター、東京ショールーム、そして中国にも事務所を構え、国内で開発した商品を海外工場で生産。それを日本で販売するという手法で年商10億円を叩き出しました。
扱う商品はスポーツ用品や健康用品、電気やDIY商品、キッチン用品など数多くあります。1999年の創業以来、目まぐるしく変化する流行とライフスタイルを見極め、人々の元気と快適さを追求した商品開発を行っています。

結ばない「靴ひも」?

株式会社ツインズの商品は靴紐やエクササイズマシン、アイデア工具やキッチン用品まで多岐に渡っています。利用する人の健康や便利、快適さを追求して、豊かな生活を送るために求められる商品を開発し、運動を通じて得られる感動や喜びを多くのお客様に共有してもらうことを目標に社員たちは日々開発に励みます。
一番の売れ筋商品は、何と「靴ひも」。靴のひもなんて何でも一緒じゃないかと思いがちですが、株式会社ツインズが作り出した靴ひもは従来の概念を飛び越えた革新的な商品でした。その名も、結ばない靴ひも「キャタピラン」。ゴム紐のように伸び縮みする素材で作られた靴ひもに、コブをつけることで靴の紐穴部分で固定されるという仕組みです。結ばなくて良いということは、紐がほどける心配もないということ。初めはスポーツに最適な靴ひもとして開発されましたが、あまりの便利さに口コミが広がり、今や年配の方や小さなお子様など世代を問わず愛用されています。
他にもフラダンスの身体の動きを再現したエクササイズマシン「フララ」など、利用者の視点に立った開発でヒット商品を次々と飛ばしています。

アイデアが生まれるきっかけ

社長の梶原隆司は、困難を前にしても楽しみながら挑戦するパワフルな人物です。明るくおおらかに、社員たちを育てあげます。社長が醸し出す自由な気風が、様々なアイデアを生んで開発へと繋がっていき、その中のいくつかが実際の商品となって市場に流れるのです。
梶原隆司が言うには、アイデアが生まれるきっかけは日々の暮らしの中にあるということです。必要に迫られた時、ふとした瞬間に便利な商品のビジョンが浮かぶそうです。社長をはじめ社員たちは次なる大ヒット商品だけでなく、小さな便利が得られる商品、些細な不便を解消できる商品を開発することを目標に掲げています。そのために大切なのは、生活者の視点だと梶原隆司は言い切ります。

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