関東に君臨する焼肉店
家族や親せきが集まって祝う誕生日会や、入学や就職などのお祝い。あるいは忘年会や新年会などで焼肉を食べに行くという人は多いのではないでしょうか。高級な肉は特別な日の食事に相応しく、また肉の焼ける香りは会話を盛り上げる特効薬にもなってくれます。
千葉市にある株式会社大将軍は、厳選したこだわり品質の和牛で有名な「焼肉大将軍」や国産牛や種類豊富な一品料理にこだわった「焼肉屋くいどん」、ファストフード形態で定食を提供する「くいどん食堂」、串かつ・串焼きが自慢の居酒屋「串酒場 伝助本店」などの飲食店を展開する会社です。千葉県、東京都はじめ関東一円に35店舗構える大所帯として関東の人の舌を唸らせています。
「再建」というステージを任されて
株式会社大将軍は、1974年に千葉県で創業しました。栄枯盛衰の激しい飲食業界において約半世紀もの長きに渡り続いてきたのは、品質と味へのこだわり故と言えるでしょう。それがお客様の信頼を得て、焼肉といえば大将軍と言われるまでになったのです。
社長の名は南慎一郎。2012年に就任しました。実は、南慎一郎社長の就任当時の業績は好調ではなかったといいます。「再建」というステージを任されたのが南慎一郎社長なのです。赤字が続くグループを引き継いだ経営者は、何か思い切ったことをしがちです。例えば店舗数を削減するとか、黒字化を図るため仕入れの質を落とすとか。しかし、南慎一郎社長は何もしませんでした。先人が育ててきた「大将軍」の味や雰囲気を変えることなく、地道にお客様に満足していただける食事の提供につとめただけです。そして、この姿勢が功を奏しました。少しずつ売り上げも伸びていき、現在のステージは「再建」から「成長」へと舵を切ったところです。新規出店などを積極的に行うことによって、更なるステージへ登り詰める日もすぐそこまで迫っています。
「3つの幸せ」とは
南慎一郎社長は経営にあたって「3つの幸せ」を掲げています。美味しいお肉とあたたかなおもてなし、そして求めやすい価格で「お客様の幸せ」を追求すること。スタッフの働きやすさ、そして地元千葉県産の肉、野菜を使用するという地産地消で地元の農家・畜産業者に貢献するという「提供側の幸せ」。それが上手く合致することで「社会の幸せ」が完成するという考え方のことです。これを南慎一郎社長は「3つの幸せ企業」という言葉で表現しました。自分たちだけでなく周囲の全てを幸せにすることが、経営者としての大切な心構えなのです。
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