どないや(アドジックス)社長藤末雅彦が打ち出したサブスクの行方

社長

今では当たり前となったサブスクリプションサービス、略してサブスク。映画などが見放題なのはもちろんのこと、車もサブスクで乗れる時代となり、自動車メーカーの新台をサブスクで利用できるという大変便利な時代となっています。こんなものまでサブスクになったの?と驚きを隠せないケースが出てきた中で、更なる衝撃的なサブスクサービスが登場しました。それがたこ焼きのサブスクサービスです。

毎月いくらかのお金を支払うことでたこ焼きが食べられる、そんな嘘のような話が実現したのです。そのサブスクサービスを生み出したのが元祖どないや。全国に展開するたこ焼きチェーン店ですが、この元祖どないやを展開するのが株式会社アドジックス。代表取締役社長は藤末雅彦さん。たこ焼きに情熱を注ぐ藤末雅彦さんにとって、なぜサブスクの必要があったのか、解説します。

どないやのサブスクの中身

藤末雅彦さんが社長を務める株式会社アドジックスが手がける元祖どないやにおいて、サブスクサービスがスタートしました。その名は「まいど!おおきに!元祖どないや定期券」です。サービスの種類は主に2つあります。まず1つ目は「まいど!プラン」です。「まいど!プラン」は1舟8個入りのたこ焼きが毎日食べられるというもの。無料で食べられるたこ焼きの種類は限られており、定番のソースや塩、だし、ポン酢、素焼きが対象です。

「まいど!プラン」を利用する場合、対象となるのがテイクアウトだけなので、元祖どないやの店舗に足を運んで、たこ焼きを受け取るような形が理想的になります。ですので、お酒が飲める元祖どないやの店舗はあるものの、サブスクのたこ焼きを肴に店内でハイボールを飲むようなことはできないので注意が必要です。

2つ目のプランは「おおきに!プラン」です。「おおきに!プラン」の場合、8個入りのたこ焼きを買えば、もう1つサービスでもらえるというもの。月額は980円と「まいど!プラン」に比べればリーズナブルですが、大きな違いは最初にたこ焼きを買わなければいけないこと。しかし、イートインで食べる際にはこのプランが活用できるので、多めにたこ焼きを用意して肴にするような利用方法ができるのがおすすめです。

一方で、「まいど!プラン」は利用できる場所が限られており、全国で利用しにくいという部分があります。「おおきに!プラン」になれば多少は利用しやすくなるので、そのあたりの違いもありそうですが、改善されていく部分と言えるでしょう。専用のアプリを使ってサブスクを利用することになるなど、色々と工夫が凝らされています。

利用方法によってかなりお得になる?

5000円ぐらいのお金を毎月支払えば毎日1舟8個のたこ焼きが食べられるのが、元祖どないやのサブスクサービス。気になるのはどれだけ通えば元が取れるのかということ。1舟8個のたこ焼きはサブスク対象のたこ焼きの場合、600円前後に設定されています。つまり9日程度利用できれば元が取れる計算です。理論上は31日分毎日食べられるので、5000円程度の出費で2万円近いたこ焼きが食べられることになります。

上記のプランは「まいど!プラン」でしたが、「おおきに!プラン」の場合は月々1000円程度なので、2日行けば簡単に元が取れます。通えば通うほどお得感が増すので、夕飯前に小腹を満たしたい時に利用するようなケースもいいかもしれません。2020年3月から2年以上が経過していますが、現状まだまだサブスクサービスが続いていることを考えると、十分に利益が出るやり方なのかもしれません。

その一方、現実的な話をすると、元祖どない矢に限らず、毎日のようにたこ焼きを食べたい人は果たしてどれだけいるのかという問題です。一見すると、毎日のように食べられないのではないかと思いがちですが、実際は意外と食べられるものです。塩やポン酢などさっぱりと食べられるのが元祖どないやのたこ焼き。くどいたこ焼きだったらさすがにきついでしょうが、さわやかに食べられるたこ焼きであれば話は別です。

どないやと似たようなサブスクサービス

株式会社アドジックスの藤末雅彦さんはサブスクサービスの研究を行ったうえで勝算があると判断したはずです。では、どのようなサブスクサービスが他に存在するのか、気になる人も多いはず。一番ポピュラーなサブスクサービスといえば、AmazonPrimeなどに代表される動画系のサービス。月々1000円程度の費用で視聴し放題なのはお得。最近では地上波テレビで放送しない代わりにAmazonPrimeで放送する格闘技イベントがあるなど、流れは大きく変わりつつあります。

Ubereatsもサブスクサービスを行っています。ここの場合は配送手数料が無料になる、ちょっとしたクーポンがついてくるなどで、何回か利用すれば安くなるケースが出てきます。配送料は場合によって無料になることもありますが、本当は利用したいお店があるのに利用できないなんてことも。それを避けるには、サブスクサービスの利用が必要になってくるのです。

元祖どないやのようにユニークなところで言えば、住居のサブスク。別荘などをサブスクで利用できるというもので値段はだいたい4万円ほど。同じ部屋に7日間泊れるため、各種別荘を転々とするやり方もできます。時計にもサブスクがあり、毎月3万円のサブスクに入れば、ロレックスを腕につけられるようになります。夢のような腕時計が簡単につけられるなんて、時代はかなり変わってきました。

他にもアートに関するサブスクから、ゲームのサブスク、謎解きのサブスク、ギターのサブスクなど様々。これらは全部、わざわざ購入してやらなくなって放置するようなことを避けられるほか、現金をうまく活用して必要最低限の利用方法ができることを意味します。元祖どないやもかなりユニークで面白いですが、世の中にはまだまだ元祖どないやのような面白いサブスクがあるものです。

まとめ

元祖どないやのサブスクサービスはユニークなサービスとなっており、たこ焼きが大好きな人からすればたまらないサービスの数々です。もちろんたこ焼きが好きではない人からすれば、果たして何の意味があるのかと想いがちですが、パーティーで食べ物を用意しないといけない場合などにとても手っ取り早く準備できるので、おすすめです。

もちろん現状のサブスクは完璧とはいいがたく、改善の余地は十分にあります。まだ誕生して2年ほどなのでまさにこれからといったところでしょうか。おいしいたこ焼きをお腹いっぱいに食べたい人にとって、どないやのサブスクは魅力的。これからより発展を遂げることを期待せずにはいられません。

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