木村宗吾 株式会社マリンフレッシュ 代表取締役~遊び心あふれる水産物加工会社

会社

魚を食卓に

近年、西洋化が進みわたしたちの食生活も欧米化してきたと言われています。魚の販売量が年々減っている中のこと、生活習慣病などの健康を考えて「魚」に注目が集まっているのも確かです。
2003年、埼玉県川越市で創業した株式会社マリンフレッシュは、鮪などの水産物の加工・販売の事業を行っている会社です。スーパーなどで見かけるお刺身のパック。一切れごとにきれいに並べられていますが、あの切り身を作っているのがこの会社なのです。主力製品はねぎとろ(鮪のたたき)で、業務用にトレーに盛ったもの、三角チューブに詰めたものなど各種形態をチルドと冷凍で用意しています。また、本マグロ、メバチマグロ、キハダマグロ、ビンチョウマグロなどの切り落としや、寿司用の巻き芯、あるいはサーモンの加工製品の製造も行っています。埼玉本社だけでなく東京営業所、大阪営業所を構え、更に京都に関西工場を設ける大所帯に成長しました。

キーワードは「面白さ」

株式会社マリンフレッシュの特徴は「面白さ」。魚偏の漢字がズラリと並ぶ中、「マグロ」の漢字をクリックしなくては中身を見ることができないという会社のホームページには、木村宗吾社長の遊び心が溢れています。「明るく楽しく」がモットーの社内は、みんなで協力するという方針もあり社員たちは仲が良く、笑い声が絶えないといいます。部門の壁にこだわることなく協力体制を組むことができるというのが強みです。
取引先は国内の外食チェーンやスーパー、コンビニ、水産市場など多岐に渡ります。同時に、海外への販売を探っているとか。海外では、日本人が考えない食べ方などがたくさんあり、どのような姿のマグロなら現地で受け入れられるか考えるのが楽しいと言います。
国内相手も海外相手も、基本は同じ。お客様のニーズを見極め、最適な原料を探し出し、味付けから盛付けまでを丁寧にやり遂げることです。

遊び心を大切に

木村宗吾社長は1971年生まれ。遊び心、そして社内の和を大切にして仕事に向き合っています。面白い取り組みのひとつとして挙げられるのが夏服です。クールビズを意識して、社員たちに毎年夏服を支給しているのですが、その柄が奇抜で評判になっているのです。そのデザインについては、毎年社員たちがアイデアを持ち寄って最終的には投票で決定するといいます。水産加工業でありながら「肉」が書かれたポロシャツなど、個性的な柄は社員たちの笑いを誘い、また団結を強め、取引先からも好印象でもって迎えられるといいます。
社員の絆が、会社の未来を作っていくのです。そして、その中心にはいつも木村宗吾社長の姿があります。

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