現代日本を支える建築業界
日本の大都市には多くのビルが立ち並び、日々、新たな建物の建築も行われています。建築業は現代の日本を支えているといっても過言ではないでしょう。和歌山県和歌山市に1987年に創業した城善建設株式会社も、地元和歌山のみならず全国の建設事業を支える会社のひとつです。建設業のみならず、住宅事業やそれに伴うコンサルティング事業、更には情報通信事業などにも取り組み、年商22億8700万円を誇る大企業に育ちました。
社会のニーズをとらえる力
城善建設株式会社の強みは社会が求めること、つまりビジネスニーズを的確にとらえる力を持つ会社だということです。近年、地震や水害などへの危機感が高まっているのは周知の事実ですが、城善建設株式会社はこれに自社の技術を活かせないかと取り組みました。
こうして完成したのが「無菌陰圧テントルーム」です。しっかりした造りの大きめのテントに、排気ユニットを設置したというもので、災害時の避難場所や、医療用テントとしての活用が見込まれ、多くの問い合わせを受けているといいます。室内の無菌化と同時に陰圧を保つパッケージ式の排気ユニットを使うことで、高性能の無菌陰圧テントを屋外に設置することができるという利点を備えた製品であり、非常時の使用が想定されます。もちろん、排気もHEPAフィルターを通してきれいな空気を外部に放出するという配慮も忘れません。
現在は、仮設の医療施設としての使用、検査場所、あるいは医療従事者の休憩室などに多く使われているといいます。建設業者である城善建設株式会社ですが、現代の医療と社会を支える影の存在でもあるのです。
他にも仮設の宿泊施設や、教育現場では仮設の教室やこども園のプレイルームとしての使用も想定されています。
原点は全て『人』
依岡善明社長は1958年生まれ。建設会社の社長として忙しく走り回る日々の中で、大切にしているものがあるといいます。それは「原点は全て『人』」という言葉。どんな仕事であってもすべては「人」との関わりから始まる、物事の原点は全て「人」にあるという思いです。
社会のニーズを汲み取るには、まずは目の前のお客様に喜んでもらうためにはどうすれば良いかと追求すること。品質や技術を高めることはもちろんですが、それ以上に常にお客様の立場を思いやりながら、仕事に励むことを大切にしているのです。
それがお客様のため、社員のため、そして社会のために役立つことに繋がる筈だというのが依岡善明社長の思いなのです。
コメント