鳥取のブランド豚・トトリコ豚
豚肉のしょうが焼き、トンカツ、ポークカレー……豚肉料理といえば食卓の定番であり、老若男女問わず人気のメニューではないでしょうか。
では「トトリコ豚」という豚の名前を聞いたことはありますか? ドングリを与えて育て上げた鳥取県のブランド豚の名称であり、スペインのイベリコ豚に倣って作られたものです。
「トトリコ豚」という名称は、一般公募により命名されました。韓国語でドングリは「トトリ」と発音します。どことなく「トットリ」と音が似ていますよね。これに、イベリコ豚の産地であるスペイン語の「美味しい」という言葉「リコ」を組み合わせて名付けられた新しい名前です。
鳥取県に本拠を置く株式会社めぐみは、このトトリコ豚の飼育や、トトリコ豚を使用した商品の開発を行う会社です。トトリコ豚は徐々に浸透し、ランチやおやつにぴったりの「トトリコ豚まん」などはお土産にも大人気の商品に育ちました。
地域づくりコーディネーター
株式会社めぐみを率いるのは、濱田美絵。1964年生まれの女性社長です。
明治大学短期大学経済科を卒業後、イベントコディネーターとして博覧会運営を長く担ってきました。株式会社白鳳で統括マネージャーとして活躍後、株式会社めぐみの代表に就任しました。
肩書としては「地域づくりコーディネーター」と書かれています。地域経済再生を目的として各地でシンポジウムや講演会を行い、地域の実情に即してアドバイスを行うというものです。目標は地域独自のブランドを目指した商品開発であり、新たなビジネスモデルの創出です。
濱田美絵プロフィールの「得意なもの」という欄には「地域づくり」と書かれています。地域づくりコーディネーターとして、まだ誰の目にも留まっていない地域資源を掘り起こし、そして商品開発を行うこと。それが、地域の元気と発展に繋がるのです。
成功するまでやる
トトリコ豚の飼育と商品開発を行う株式会社めぐみと、濱田美絵の成功の秘訣は何なのでしょうか。
それは「成功するまでやること」だそうです。失敗を何度繰り返しても、成功するまで何度でも挑戦します。そうすれば、失敗は成功の過程となり、より良い「成功」に結び付くのです。
彼女がテーマとして掲げるのは、自然と地域の元気。環境保全を意識しながら、地域ならではのビジネスを発展させることだと言います。トトリコ豚に続く第2、第3の成功を目指しています。いつでも自然の恵みに感謝し、次の世代へ引き継げるように願いながら。
コメント