船越洋平が考えるSNSとの正しい接し方とは?国民のSNS進化についても言及します。

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インターネットの誕生から30年近くが経過、この10年でSNSが完全に普及するなど、私たちとネットの関係性はかなり近く、1つのツールとして機能しています。その一方、ネットとの距離感がつかめない人が多く、ネットは便利なツールでありながら人を傷つけるツールにもなっています。そんな状況に危惧を抱くのがWebマーケティングの仕事をしている船越洋平さんです。

船越洋平さんが危惧する要因には、身の回りでもSNSとの付き合い方が理解できていない人、危うい人が多いことも挙げられ、このままでは良からぬことが起きるのではないかと不安視しています。船越洋平さんが提言するSNSとの正しい接し方などをご紹介します。

バカッターの存在

船越洋平さんがSNSの怖さを最初に実感したのは近所のファストフード店のSNSが炎上した時です。その店のアルバイトがポテトを揚げるところに異物を入れて揚げたものをSNSに投稿し、炎上しました。
船越洋平さんはそこに通うことも多く、数えきれないほどポテトを食べていましたが、異物を揚げていた一件を知ってから自然と足が遠のいていきます。

このような出来事があり、その店がつぶれる、もしくはフランチャイズ契約が解除されてしまうケースは多く、定期的にバイトの炎上が起こります。こうした存在をバカッターと呼び、一時期は問題にもなりました。その一方、まさか自分の店でそんなことはないだろう、自分のいる会社にそんなバカはいないだろうと思っていても、残念ながら存在するのが実情です。

なぜSNSで炎上するのか

こうしたバカッターの多くは、普通に考えればそんなことをしたら大変なことになると思えるケースが多く、コンビニの冷蔵庫に入るなどの行為はどう考えても不快にさせるだけです。そんなことをしたらとてつもない批判が来ることはわかっているはずなのに、なぜやってしまうのか。そこには、やったら面白そうというその場だけの考え方が見え隠れします。その場が盛り上がればそれでいいと後先考えずにやってしまったことが要因と言えます。

船越洋平さんはこうした心理になるのは誰でもあり得ると危惧します。例えば、友人との会話の中で、その場にいない人の悪口を言うとします。その人からすればその場を盛り上げるために悪口を言っただけでそれ以上の意味はないでしょう。しかし、その悪口が本人の耳に入ってきたとしたら関係性が大きく壊れるのは確実です。その場の面白さ、盛り上がりを優先することはかなり危険です。

その一方でここで悪口を言ったら他の人にバラされるかもしれないからやめておこうと考えたとします。その場の空気は1人の人物についての悪口合戦の時、自分だけがそこに参加しなかった場合にそのコミュニティの中で、空気が読めない人物と認定されてしまう恐れがあります。つまり、目の前の評価急落か、将来的な評価急落か、その選択を迫られてしまうわけです。

そんな友人と付き合うべきではないという意見もありますが、どんな友人と付き合っていてもこうした事例は必ず訪れます。友人の悪口ではないにしても取引先へのクレーム、家族に対するグチなど色々な場面が出てきます。そんな時、目の前の人たちの不興を買うぐらいなら、その場にいない人、将来的にどうなるかわからないことを軽視してついつい悪ふざけ、言動を行ってしまうのはいかにも人間らしいと言えるでしょう。

SNSでなぜ悪ふざけをしてしまうのか

船越洋平さんはWebマーケティングの仕事を長年務め、自らも独立を果たしました。船越洋平さんもまたSNSマーケティングなどを手掛け、自身のミスでちょっとした炎上をさせてしまったこともあります。多くの経験を重ねた中で、なぜ人間はSNSで悪ふざけをしてしまうのか、その大きな要素は承認欲求にあると船越洋平さんは考えます。

悪ふざけをすることで、面白い!素晴らしい!時代に抗う姿は清々しい!など色々な褒め言葉がやってきます。当然、そんなことはやめるべきだ!不快だ!通報する!などの真っ当な意見も来るでしょう。しかし、面白い!素晴らしい!という声を最優先してしまい、むしろ真っ当なお叱りを単なる「しょうもない意見」として扱い、軽視することで大きな炎上を招き、自らの職をリリースするハメになってしまうのです。

すべてはウケ狙いであり、その人の本心でもなければ、命をかけて取り組んでいることでもありません。好きにやらせてくれ!と言わんばかりにそのような行動をとってしまうのは仕方ない部分はあっても、責任がすべて相殺されることにはならないでしょう。船越洋平さん自身も自戒を込めて考えていく中で、アクセルとブレーキをバランスよくやっていけるかが重要だと考えるようになりました。

広告の世界では時にアクセル全開でスピード違反スレスレのようなことをしないといけません。話題になることが重要であり、無関心が一番最悪だからです。しかし、スピード違反のような失態を演じれば事故を起こして無意味になるでしょう。ゆえにどこまでアクセルを踏み、どこでブレーキをかけるのか、これがSNSを運用していく上で大事な要素になると船越洋平さんは考えます。

船越洋平が考えるSNSに向いている人・向いていない人

船越洋平さんはSNSに向いている人、向いていない人がいると考えています。まずSNSに向いている人は自分の意見をしっかりと持ち、常識的な姿勢を堅持し続ける人です。これをしたら炎上する、この行為は非常識だというのが分かっていれば、その線を越えないレベルでSNSに取り組むことができます。いわば常識を知っていることで非常識な言動を冗談で言い、最後の一線だけは越えないようになります。

向いていない人に関しては当然常識がない人もそうですが、SNSは公共物であるという認識がない人はSNSに触れるべきではないと考えています。世界にオープンになっているのがSNSであり、路上で危険な言動をすれば警察に通報され事情聴取を受けるように、ネットで同じことをすれば捕まってしまうわけです。自由とはいえ、自由には責任が伴います。自由には責任が伴うという姿勢がないことも大いに問題です。

ほとんどの人はSNSを使うべきですが、公共物の認識がない、自由には責任が伴うことを理解していない人物はSNSをやるべきではありません。しかし、SNSをやるべき人ほど熱心にやらず、絶対にやってはいけない人が熱心にやる、それがSNSでもあります。

まとめ

船越洋平さんはプライベートと業務それぞれでSNSを使いこなし、色々な苦労をしてきています。プライベートの内容を業務でやっているSNSに書き込んで大騒ぎになったこともあり、今ではスマホを2台持ちにして対応しているんだとか。それだけ慎重に扱うべき話題であり、誹謗中傷の雨嵐がSNSで起きている現状は何とかしなければなりません。

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