「眼鏡の町・鯖江」の眼鏡会社
「伊達眼鏡」という言葉もあるように、今は眼鏡はオシャレアイテムとして多くの人に利用されています。女性誌で眼鏡特集が組まれることもあり、参考にしているオシャレ女子も多いのではないでしょうか。このようにメガネは視力矯正という本来の目的だけではなく、日本人のファッションや生活スタイルと強く結びついた存在なのです。
その眼鏡の生産を一手に握っている町があります。「眼鏡の町・鯖江」と名付けられた福井県鯖江市。何と国内シェア96%を誇る「日本の眼鏡工場」なのです。
そして、その鯖江で一際存在感を放っている会社があります。青山眼鏡株式会社──眼鏡卸売業・青山眼鏡商会として1964年9月に創業した約60年の歴史ある会社です。
社長の名は青山嘉彦。自身も眼鏡を愛用し、眼鏡のことなら何でも知っている愛情あふれる人物です。
鯖江から世界へ
青山眼鏡株式会社の理念は「眼鏡を通して、明るく、快適な生活・そして人生が送れるようにお手伝いをする」ということです。眼鏡を通して、お客様に安心と快適を提供することができるようにと、社長はじめスタッフは精一杯自分の仕事に打ち込みます。
1つの眼鏡はレンズやフレーム、パッド(鼻当て)、そして多数のネジなどなど、多数の部品から成り立っています。
それと同じように、眼鏡には様々な人も関わります。メガネを使用するお客様、メガネを販売するスタッフ・企画や開発を行う社員、製造するメーカー、小売店や問屋などなど。「石を投げれば眼鏡屋に当たる」と言われるくらい、鯖江の町には眼鏡に携わる人たちが多く暮らしているのです。
青山眼鏡株式会社はお客様やスタッフだけではなく、こうやって眼鏡に関わるあらゆる人が幸せに、より良い生活を送れることを目標にしているのです。
青山嘉彦の展望は国内だけに留まりません。眼鏡の町・鯖江から世界へ向けて。国内の小売店の数は8000超。更には中国、フランス、ドイツなど海外50か国以上に向けて青山眼鏡株式会社の眼鏡は流通しているのです。
国内同様、海外でも眼鏡に対して流行や好みがあります。そのため、青山嘉彦はオシャレな女性向けの「バネリーナ」、男性向けのシックな「ブラックアイス」、高級感あふれる「モラビト」など10以上のオリジナルブランドを立ち上げました。
まとめ~好奇心を羽ばたかせて
世界に向けて眼鏡業界を引っ張っていく青山嘉彦が大切にしていることは何なのでしょうか。
それは「好奇心」だそうです。新しいもの、未知のものに対して好奇心を持つこと。そして行動に移すこと。青山嘉彦はそうやってビジネスチャンスを広げていきました。見据える先は眼鏡業界だけではありません。
福井県をはじめ北陸地方全般で、カラオケや居酒屋チェーン、ホテルなどリゾート施設などの運営などを、既にビジョンとして掲げているそうです。青山嘉彦の今後の事業展開は、眼鏡会社の枠を超えた大きなものになっていきそうです。
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