井上敏夫 井上機材株式会社 代表取締役社長~「鉄のファンタジスタ」におまかせ

会社

富山で70年・年商30億に

都心に立ち並ぶ高層ビルや楽しいテーマパーク、日常の生活の役に立つ様々な機械──たった1本のネジやボルトなくして、それらの建設・製造は成り立ちません。
富山県で1949年、個人経営で開業した井上機械鉄部もこれらの商品を扱う会社です。1925年井上機材株式会社組織改編。堅実な仕事ぶりで、資本金2000万円で始めた事業は70年たった今では年商30億1500万円を誇るまでに成長しました。
鉄鋼や配管などの資材、更には産業用のあらゆる機械を販売する商社です。建設工事の現場に赴き、鉄材に関する作業を請け負うこともあるというオールマイティな仕事ぶりが評価を集めています。
地元富山に本社営業部と鋼材センターを、そして新潟に青海営業所を置いており、主要取引先名には、阪和興業(株)や日鉄住金物産(株)、エムエム建材(株)という誰もが知る大手がズラリと並びます。

「鉄のファンタジスタ」

井上機材株式会社が取り扱っているのは、建築に使う鉄材やステンレスばかりではありません。地味だけど私達の生活になくてはならない品物も多数取り揃えています。ガードレールやガードフェンス、落石防止壁など道路の安全に欠かせないものや、ワイヤーロープや銅線、更にはフェンスやアルミサッシ等のよく目にするものまで鉄鋼・金属・ステンレスに関するあらゆる商品を扱います。たった1ミリの狂いも許されないボルトやナットなども、品質の確かさには定評があります。
信用第一の堅実経営で富山県内外の顧客はどんどん増えていきました。鉄材に関するあらゆる商品が揃っていること、そしてどんな相談にも乗ってもらえることから、ついたあだ名は「鉄のファンタジスタ」。建築業界では、鉄材で困ったら富山の井上機材株式会社に聞けとまで言われているそうです。

社長としての心がけ

そんな井上機材株式会社を率いている社長は井上敏夫。1963年に富山県高岡市で生まれました。京大卒業後、商社勤務を経て井上機材株式会社を継ぎました。仕事にも、そして社員に対してもエネルギッシュな思いを抱く井上敏夫。休日の過ごし方も旅行や温泉めぐり、ゴルフやグルメなど、家でじっとしていることがないといいます。

そんな井上敏夫。「鉄のファンタジスタ」の異名をとる会社を存続させ更に発展させていくために、社長として心掛けていることは社員への気配りだそうです。社長や上司の意向を気にすることなく、社員は自由に仕事に取り組んでほしいと心を砕いています。自由な雰囲気が社員の好奇心を刺激し、ひとつの仕事に様々な工夫を凝らしてくれるようになると、会社はますます存在感を増していくのです。

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