穐田誉輝 クックパット社長~天才投資家を徹底分析・投資の心得とは

社長

穐田誉輝 クックパット社長~天才投資家を徹底分析・投資の心得とは

天才経営者の経歴

カカクコム、クックパッドを始め、多くの企業で株式上場を果たしたことでも知られる穐田誉輝氏を知らない人はいないのではないでしょうか?

レシピサイトでおなじみのクックパッドの元社長としても大変有名なあの人です。穐田誉輝氏は人気女優の菊川怜さんの夫としても注目されていますよね。

まさに天才投資家・天才経営者の名を欲しいままにしており、あのホリエモンも一目置く存在だとか。そんな穐田誉輝氏の経歴は経歴は華やかです。

穐田誉輝氏は1969年4月29日生まれで、1993年に青山学院大学を卒業すると、ベンチャーキャピタルの会社などを経て、株式会社アイシーピーを設立します。

株式会社アイシーピーはベンチャーキャピタルの会社で、立ち上げる際に集まった資本は実に35億円。

顔が広そうな穐田誉輝氏のことなので、さぞかしコネがあって簡単にお金が集まったのかと思いきや、実際はベンチャー企業家が集まる異業種交流会などには苦手意識があったと言います。

そんな穐田誉輝氏を支えたのは、ジャフコ時代に得た信頼なんだとか。人と人のつながりを生み、そして穐田誉輝氏に賛同する大きな人の輪を作り出したのです。

人の縁を大切にすること、それからやりたい仕事のビジョンをしっかりと説明できるようにすること。穐田誉輝氏が大切にしたのはこの2点だけ。

立ち上げ間もないベンチャーキャピタルに35億円が集まったのは、ひとえに穐田誉輝氏の人柄と将来性が、多くの人の気持ちを動かしたからなのかもしれません。

その後、穐田誉輝氏は実力が評価されてカカクコムや、クックパッド代表執行役に就任しました。穐田誉輝氏は経営者として両社を東証一部に上場させており、その手腕の鮮やかさたるや、さすがは辣腕実業家!と言いたくなるような、名声に恥じない活躍を見せているのではないでしょうか。

穐田誉輝氏は一気に日本が誇るトップ実業家の座に駆け上がり、現在はくふうカンパニー取締役会長や株式会社ロコガイドの代表取締役の座に就いています。

誰もが知るレシピサイト・クックパッド成長の理念とは

穐田誉輝氏をよく知らない人からすると、女優菊川怜の結婚相手というイメージを持つ人が多いかもしれません。しかし、クックパッドの元社長と聞けば誰もが成程とイメージできるのではないでしょうか。クックパッドといえば、日本随一のレシピサイトと評しても過言ではありません。

一人暮らしを始め、料理に慣れない学生の初めての手作り調理から、日々の献立作りに悩むお母さん、単身赴任を始めて料理のレパートリーに乏しいお父さんの手助けになる一品、そして特別な日のパーティーメニューまで。あらゆるジャンルのメニューの分かりやすいレシピと写真が掲載されているお役立ちサイトです。

クックパッドにあるレシピ数は2021年に入り、なんと349万。月間利用者は約5500万人を超えるといいます。

そんなクックパッドに穐田誉輝氏が社外取締役として就任するのは2007年のことです。元々投資家としてクックパッドに投資を行っていた穐田誉輝氏ですが、ユーザー目線で問題点を見つけ、それを地道に改善していくというスタイルが評価され、創業者の佐野陽光氏から2012年に代表執行役の任を受け継ぎました。

創業者の佐野氏がトップを務めていた時代は、「Betterや、Goodはやらない、Bestしかやらない」ことを理念にしていましたが、穐田誉輝氏が掲げた理念は2つだけ。
──違法なものはやらない。
──人を不快にさせることはやらない。

この2つの理念だけをモットーに、クックパッドを誰もが知る巨大サイトに成長させたのです。

エンジェル投資家・穐田誉輝

元々ビジネスモデルとして優れていた「クックパッド」をより大きく羽ばたかせ、成功に導いた経営者としての顔以外に、穐田誉輝氏は有能投資家としての一面も持っています。


みなさんは、投資家という存在にどんなイメージを持っていますか。株価に一喜一憂している人? お金儲け優先で、企業理念やそこで働く人には興味がない?
では穐田誉輝氏が「エンジェル投資家」と呼ばれていると知ったら、どう思いますか。

「エンジェル投資家」とは、ただの投資家ではありません。創業して間もないベンチャー企業などに、今必要な資金を提供する投資家──それが「エンジェル投資家」です。世界的には有名な存在ですが、まだまだ日本にはこの概念を持つ人は少ないといいます。
もちろん、投資するのですからその見返りとして株式を受け取りますが、穐田誉輝氏の目的はお金儲けのためだけではありません。


起業には資金が必要だということは、穐田誉輝氏自身も経験してよく知っていることです。そして、起業後──これもたくさんお金がいるのです。これぞと見込んだビジネスが、初期の資金不足で頓挫してしまったら、日本にとって、そして世界の人にとっても損失だと考えての資金提供です。
「エンジェル投資家」と呼ばれる理由が分かってきましたね。

同時に穐田誉輝氏は、株の売買で儲かるのは確かにうれしいとする一方、それではデイトレーダーとやっていることは変わらないと断言します。決して株の売買そのものに喜びを感じているのではなく、自分たちのサービスがどんどん広まっていくことに対する喜びが大きいと語ります。

そして、穐田誉輝氏は資金調達を男女の関係に例えています。資金を銀行などから融資してもらうのはパートナーとの交際に値する一方、株主は婚姻であると称します。だからこそ、きちんと調べて株主にならなければならないと考えます。

確かに「エンジェル投資家」ではありますが、この人ならばいい関係が築けそうだという「交際」や「婚姻」のような感覚を持っているかどうか、このあたりも影響するのでしょう。

穐田流・投資の心得

穐田誉輝氏さんは「趣味は比較」と言います。
比較が趣味とはずいぶん変わった趣味だなと思ってしまう人も多いでしょう。しかし、この「比較」が投資の判断の大事なポイントになるそうです。

例えば1万円の洋服があったとします。そして、その隣に10万円の洋服が売っているとします。どちらを手にとるか、判断が分かれるところです。
穐田誉輝氏はこのように考えるそうです。

「1万円の服を何回着るか、10万円の服を何回着るか」

1万円の服を買ったけれどもほとんど着ないのであれば、10万円の服を買って10回、20回と着た方が良いですよね。「1万円か10万円か」ではなく、それぞれをどのように利用するか考えること。それを「比較」という表現で説明しているのです。

企業も同じ。どんな会社かではなく、何をする会社なのかを徹底的に調べてから、投資の判断をするのが穐田流投資の心得です。

その判断の基準が何なのか、気になる所です。
穐田誉輝氏がよく口にしているある言葉に、そのヒントが隠されているかもしれません。穐田氏は、ライフワークとして常に考えていることがあると言います。

──世の中の不便をなくしたい。

企業への投資がきっかけで世の中の不便が解決できると考えれば、きっと迷いなく手を差し伸べるのでしょう。

一方で穐田誉輝氏は、2回の朝食で4000万円の出資を行ったこともあります。カラダノートへの出資では、過去に穐田誉輝氏のプロジェクトにボランティアとして参加した佐藤竜也氏の人柄を信頼し、カラダノートの決算書も事業計画書も何も見ない中でボランティア活動の時の姿を信用して4000万円を出資しています。投資と消費は別物であると穐田誉輝氏は考えており、先ほどの「趣味は比較」もかかわってきます。「世の中の不便をなくしたい」という思いがあれば、4000万円の出資を即断即決できる、そこが穐田誉輝氏の強みと言えるでしょう。

まとめ 

穐田誉輝の気になる総資産額、そして大切にしているものとは?
敏腕経営者にして投資家の穐田誉輝氏。ITサービス業界での華やかな経歴と、女優の妻。そして、気になる資産額は200億円にものぼると噂されています。
しかし、エンジェル投資家と呼ばれている穐田誉輝氏が大切にしているのは、あくまで「人」、そして「人との縁」なのです。

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