百合澤正志 株式会社アミーゴ島根 代表取締役社長~ブラジル農場経営から松江の介護事業へ・異色の経験を活かして

会社

松江を愛して

松江城や宍道湖などを有し、自然と歴史・文化が融合した松江市は国内外で人気の場所のひとつです。都心への一極集中が社会問題になっている昨今ですが、松江市に生まれた人はこの地を愛し、一生をこの地で終えたいと願う人が多いといいます。
2002年に創業した株式会社アミーゴ島根は松江の人の健康を支え、高齢になった時に安心して地元で暮らせる場を提供する介護の会社です。在宅では介護が難しくなってしまった高齢者の方が住み慣れた松江の施設で、できるだけ家庭と同じ雰囲気を保ちながら暮らせるように配慮された場所です。明るくあたたかみのあるサービスが住む人と家族の支持を得て、今では9つの介護事業所を開くまでになりました。

ブラジルの農場から、日本の介護事業への進出

「株式会社アミーゴ島根」という名は、介護施設を運営する会社としては変わった名前だと思いませんか。それには社長である百合澤正志の経歴に秘密が隠されているのです。1949年生まれの百合澤正志社長は、若き日はブラジルで農場経営を行っていました。雄大な自然と明るい陽射し、そして陽気な人々に囲まれて気付けば35年。日本に帰ってきたのは、1993年のことです。それから介護事業を立ち上げたのです。ブラジルの農場から、日本の介護事業。まったく畑違いな業種のように思いがちですが、根底は同じだと社長は言います。
農場経営は人との繋がりが大切なように、介護事業も同様に人を相手にする仕事です。ブラジルで培った、まるでサンバのリズムのような陽気で明るい施設。入所者たちは歌あり、笑いありという楽しい日々を送っています。
介護事業につきまとう過当競争とは一線を画した会社であり、職員と利用者の快適さを大切にした施設でもあります。

理想の介護施設

百合澤正志社長が大切にする理想の介護とはどういうものでしょうか。それは「尊厳」です。介護を必要とする人が、自分のできる範囲で日常生活を営めるようにと考えたサービスを提供し、人生の最後の瞬間まで人としての尊厳を保てるように心を砕きます。スタッフ全体で支えあい、施設の中は家庭的な雰囲気を醸しだされるよう工夫されているそうです。
ブラジルの明るさと、そして日本のきめ細やかさと温もり。これらを融合した中に理想の介護施設があるのだというのが百合澤正志社長の自論。ブラジルでの35年の長きに渡る経営者人生が、今、松江市で高齢者のために活かされているのです。

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